通信販売の歴史

通信販売といえば、最近ではインターネットショッピングが最も有名な方法になってきています。ですが、通信販売はインターネットが始まるよりももっとずっと古くから行われてきた販売方法です。一番古い通信販売の歴史をたどっていくと、なんと19世紀中頃のアメリカにいきつきます。世界で最初の通信販売で売られた商品は、地方の農民に向けた野菜や種子だったのです。
通信販売は、19世紀の後半から急激に発達して行きました。現在でも通信販売大手として名前が世界的に知られているモンゴメリー・ウォード、シアーズ・ローバックといった会社がこの頃創業され、カタログ通販という商品販売方法の基礎を作ったとされています。日本においては1876年(明治9年)に発行された農業専門誌「農業雑誌」において、アメリカ産とうもろこし種子が初めて通信販売されました。
当時、通信販売を意味する言葉として「メール・オーダー・サービス」という言い方がされていました。これは「発送営業」「郵便注文営業」と日本語訳が付けられており、「通信販売」という名前が定着するようになったのはしばらく後の明治40年代からではないかと言われています。
その後大正の時代から第二次世界大戦後間もなくまではそれほど通信販売が使われることはありませんでした。復活をしたのは1952年(昭和27年)頃からで、外資系企業の日本リーダーズダイジェストが、雑誌においてレコードの通信販売を開始したことで再び火がつきました。